富山県

富山県で田舎暮らしをするための移住データ詳細

富山県では砺波市など全15市町村が空き家バンクを開設しており、その登録されている物件の数も豊富です。富山県の空き家の特徴はその田舎暮らしにふさわしい古民家風の物件が多いことが挙げられます。また、県の方でも移住促進に積極的の取り組んでおり移住するにふさわしい県だと言えるでしょう。ここでは富山県へ移住するうえで役立つ情報を市町村ごとにまとめました。

注目富山市八尾町における田舎暮らしの情報


富山市八尾町は、今から約400年前に町の中心部の高台に「門名寺」という浄土真宗のお寺ができたことから、山あいの門前町として栄えました。八尾町は大きく旧町と新町とにわかれており、旧町は室町時代より発展してきた門前町で、京都にあるような「うなぎの寝床」のような奥に細長い家が多いです。新町は、山間部の地区や駅や役場に近い地区、そして農業用地を持つ地区に広がっており、かなり広い地域であり、旧、新あわせたのが現在の八尾町となっているため田舎暮らしに適した地域だと言えます。

おわら画像

富山市八尾町の移住データ

土地や空家の多さ
現在は、古民家よりも一般住宅(築50年前後)が多いです。今は、過疎化が進み小学校・中学校の合併もあくらい子供が少なくなり、100件に1件は空家と言われています。旧町では、年に1度のお祭りで全国的にも知られている「越中おわら風の盆」の中心町であることから直ぐに入居者が決まるようです。八尾町の空家バンクはコチラ<市町村合併により富山市に併合されてます>
都市群へのアクセス

町内には大きな商業施設や病院がないのですが、富山市最大の人口である隣接町の婦中町(ふちゅうまち)へは車で15分程度でいけ病院や商業施設も充実しています。北陸新幹線の駅でもある富山駅や高速道路の富山インターへは車で40分程度でいけます。ただし、冬の雪が降った日にはその1.5倍の時間がかかると思って間違いないでしょう。こんな日は公共機関を利用したいところですが、JR高山線や私鉄のバスもあるにはあるのですが、30分に1本か1時間に1本程度しかありませんので、寒さの中耐えるには、根性と体力が必要です。乗り遅れたら最後です。
仕事の豊富さと種類

仕事については、町内で見つけるのはほぼ不可能です。もしかすると、知人等をたどって林業や農業のお手伝いの仕事があるかもしれませんが。町内には八尾町中核工業団地という様々な製造業の工場がある大きな工業団地もありますが、安価な労働力を求めていますので高い時給は望めません。今は、中国やフィリピン、ブラジルの方も増えてきて雇用獲得には日本人でも厳しいと思います。ある意味国際的になっているのかも知れませんね。逆に、語学が堪能な方は、即、採用されるようです。
医療福祉サービス施設 町内には駅の近くに総合病院がありましたが、半分くらいの診療科が、隣の婦中町へ移転してしまいました。あとは、老先生がいる開業医の内科が町なかにあるくらいですので、具合が悪くなったら、即、救急車を呼ぶ覚悟が必要です。遠慮は御無用です。町自体が落ち着いた雰囲気のため、高齢者のためのケアホームは多くあります。
補助金や行政のサポート

富山県は、日本一の暮らしやすい県を目指して始動したばかりです。富山県人はPRが下手ですし、あまりにも住み易い為か、地元の人がほとんどなので、他県からの移住希望者をどう支援したらよいか模索中のようです。旧町内には1件だけですが公的「生活体験施設(かがみ)」が用意されています。利用料は、2~13泊まで可能で、1泊につき1人1,000円で素泊まりができます。ちなみに富山県がおこなっている支援についてはコチラ
日常生活に必要な施設

八尾で買い物するならここしかないというほどの件数しかありません。JA農協系の○コープか、○アの2店舗です。生活雑貨と食料品は、皆ここで買います。ホームセンターも小さいのがひとつ、ドラックストアもひとつあるくらいです。コンビニは結構増えました。衣料品は、全て、隣町の大型ショッピングモールで購入するか、ネット通販で買うかでしょうか。富山市内中心部まで行けば百貨店もあります。
移住者受け入れの寛容度

前述したように、八尾町には「旧町」と「新町」があります。旧町の人たちは、門前町からの人たちで「おわらが400年続いてきた町」を守っている意識が強く、敷居が高いと思います。「おわら」に「人生全てを懸けてもいい」という方なら馴染めるでしょうが「好きです」程度の方なら、付き合いが深くなりすぎて、あとで引っ越すことになるかもしれません。「新町」でも田舎なので部落ごとに付き合いの深い地区もあれば、浅い地区もありますが、旧町ほどではありません。付き合いもほどほどで十分だと思います。
自然の豊かさと環境の良さ

自然は豊かすぎるほど豊かです。さすがに、30年前と違い、街中でカブトムシがとれることはなくなりましたが、少し、山まで行けば、カブトムシやクワガタが採れますし、川も少し上流へいけば、イワナやヤマメやマスなども釣れます。町ある中流域では、ウグイやアユも釣れます。旧町から少し山側へ入ったとことには、地方創生支援金で建てられた温泉施設やテニスコートやバーべキュー広場、芝生広場などがあり、ゆっくり八尾を満喫できます。春には曳山祭り、秋には「風の盆」、冬はスキー、夏はうだる暑さだけですかね。でも、これが、八尾町です。町の高台から望める「3,000m級の山々が連なる立山連峰」は圧巻で、まるでスイスへ来たかのような意識にさせられます。一見の価値があります。

富山市八尾町福島上野の中核工業団地東エリアより(立山連峰)

富山市八尾町の夕暮れ

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